コラム
第5回 魚群探知機からダイバーは逃げられるか?
今回は、魚群探知機について書いてみます。どうぞお付き合いください。
魚群探知機は、超音波を使って、魚の有無を調べる装置です。昨今では、ハンディタイプのものも市販されており、特に船釣りには欠かせないものになっています。
魚群探知機の発している超音波は、一般に50KHzと200KHzの2つがあります。2つある理由は、周波数によって探知能力に違いがあるからです。低い周波数ほど広いエリアを探せますが、細かく見ることは出来ません。一方、高い周波数は、狭い範囲しか見られませんが、より細かく探知出来ますので魚の位置や方向が分かります。
ですので、通常は50KHzでおおざっぱに探り、魚群が見つかったら200KHzで場所を特定するという使い方になります。
魚群探知機も Logosease も同じ超音波を使っています。Logosease が使っている超音波帯である32KHzとは被っていませんが、影響はないのでしょうか?
魚群探知機の出力は、Logosease が束になってもかなわないほどの高出力です。200KHzであればかなり周波数が異なるので平気かもしれませんが、50KHzだと何か影響がありそうです。
そこで、実際に2つの機種で試してみました。
一つは、海外メーカーの1万円台のハンディタイプのもの。もう一つは日本メーカーの10万円超の価格帯のものです。魚群探知機のアンテナをプールに垂らし、水中で Logosease を付けて聞いてみます。
結果は、どの装置も1秒間に1回程度、カッツ・カッツ・カッツと音がしました。
これは1秒周期で魚を捜すための超音波を発している音です。50KHzの方が音が大きいですが、200KHzでも十分に聞こえます。
もっと詳しく見てみましょう。
図は、ハイドロフォン(水中マイク)で録った50KHzの音を、スペクトルアナライザーで周波数に分解したものです。
これを見ると、確かに50KHzのところが一番高くなっており出力が大きいことがわかります。しかし、その周囲も満遍なくでており、32KHz でも聞こえることが分かります。一方、可聴域である 20KHz 以下は抑止されていますので、ダイバーの耳には直接は聞こえないようになっています。
Logosease を付けてダイビングしたときに、1秒周期でカッツ・カッツ・カッツと聞こえてきたら、どこかで魚群探知機が作動している音です。
皆さん、釣られないように気をつけてください。
魚群探知機は、超音波を使って、魚の有無を調べる装置です。昨今では、ハンディタイプのものも市販されており、特に船釣りには欠かせないものになっています。
魚群探知機の発している超音波は、一般に50KHzと200KHzの2つがあります。2つある理由は、周波数によって探知能力に違いがあるからです。低い周波数ほど広いエリアを探せますが、細かく見ることは出来ません。一方、高い周波数は、狭い範囲しか見られませんが、より細かく探知出来ますので魚の位置や方向が分かります。
ですので、通常は50KHzでおおざっぱに探り、魚群が見つかったら200KHzで場所を特定するという使い方になります。
魚群探知機も Logosease も同じ超音波を使っています。Logosease が使っている超音波帯である32KHzとは被っていませんが、影響はないのでしょうか?
魚群探知機の出力は、Logosease が束になってもかなわないほどの高出力です。200KHzであればかなり周波数が異なるので平気かもしれませんが、50KHzだと何か影響がありそうです。
そこで、実際に2つの機種で試してみました。
一つは、海外メーカーの1万円台のハンディタイプのもの。もう一つは日本メーカーの10万円超の価格帯のものです。魚群探知機のアンテナをプールに垂らし、水中で Logosease を付けて聞いてみます。
結果は、どの装置も1秒間に1回程度、カッツ・カッツ・カッツと音がしました。
これは1秒周期で魚を捜すための超音波を発している音です。50KHzの方が音が大きいですが、200KHzでも十分に聞こえます。
もっと詳しく見てみましょう。
図は、ハイドロフォン(水中マイク)で録った50KHzの音を、スペクトルアナライザーで周波数に分解したものです。
これを見ると、確かに50KHzのところが一番高くなっており出力が大きいことがわかります。しかし、その周囲も満遍なくでており、32KHz でも聞こえることが分かります。一方、可聴域である 20KHz 以下は抑止されていますので、ダイバーの耳には直接は聞こえないようになっています。
Logosease を付けてダイビングしたときに、1秒周期でカッツ・カッツ・カッツと聞こえてきたら、どこかで魚群探知機が作動している音です。
皆さん、釣られないように気をつけてください。